2021年公開の映画ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコで話題になった画家、ルイス・ウェインの作品集を刊行しました。
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擬人化された猫の絵で有名な画家です。
ウェインは新聞・雑誌・書籍などの挿絵を描いて生活していたので、今で言うとイラストレーターなのでしょう。

画集は、ウェインの絵を4つのパートに分けて紹介しています。
パート1『擬人化された猫の絵』
パート2『猫の絵本』
パート3『擬人化されていない猫の絵』
パート4『晩年の万華鏡のような猫の絵』

ウェインは擬人化された猫の絵もいろんな絵柄で描いています。ウエスト・ロンドン美術学校(West London School of Art)に通っていたそうなので、どの絵も抜群にうまいです。

上は『独身最後のパーティー』という絵です。構図といい、レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐のパロディのようです。

『ここは猫たちでいっぱい。別荘やコテージ、アパートに住んでるけど、また一団のトラ猫たちがやってきた、砂の上のキャットタウンへ!』
トラ猫の家族が、猫の街に引っ越してきた場面です。詳細は不明ですが、たぶん鉄道会社の宣伝ポスターかな?

『猫のお茶会』です。そこそこ裕福な猫たちなのか、立派な邸宅のお庭でティーパーティーをしているようです。猫舌の猫たちだと、飲むのに時間がかかりそうですが・・・。

上は『妖精の国』シリーズの2点。
全体に線が入って見えるのは、たぶんパズルになっている?

これは『舞台のスター』と題されたシリーズ。おそらくポストカード。
例えば一番左上の猫はダン・レーノというコメディアン、一番右下の猫はルイ・フリーアという女優の名が書かれています。
当時の舞台俳優たちを、それぞれ猫として描いているようです。

『おもしろ猫たち』と題されたポストカードのシリーズ。
右上の勉強している猫たちは、夏目漱石の吾輩は猫であるに出てくるポストカードらしいです。
『見ると活版で舶来の猫が四五疋ずらりと行列してペンを握ったり書物を開いたり勉強をしている。その内の一疋は席を離れて机の角で西洋の猫じゃ猫じゃを躍っている。』(本文より抜粋)
確かに本文の説明と一致していますね。

こちらは『マダム・タビーの店(1886)』という書籍の挿絵。おそらく児童文学。
発刊が1886年なので、擬人化された猫の絵を描き始める少し前に描いた挿絵と思われます。これはかなり写実的ですね。

『しばしの休憩』という作品。
脱力した感じの猫の姿が可愛らしいです。

『菊の花の中で』という作品。
これは完全にリアルな猫です。

最後にご紹介するのが『万華鏡の猫』といわれる、ウェイン晩年の猫の絵です。精神疾患が悪化し、ウェインは1924年から精神病院に収容されますが、それから1930年代前半くらいまで、このような極彩色の猫の絵を描き続けていたそうです。
精神病の影響とも、画家としての新たな表現の可能性を追い求めたともいわれ、はっきりしたことは分かっていませんが、ルイス・ウェインの集大成ともいえる一連の絵画です。

ルイス・ウェイン画集 万華鏡─猫の国の物語
著者:渋谷 獏
頁数:472ページ
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