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イラストレイテッドシリーズ第一弾は、天空の城ラピュタや家畜人ヤプー等にも影響を与えた風刺小説の傑作、ジョナサン・スウィフト原作の『ガリヴァー旅行記』の登場です。
SF、奇想、幻想、風刺……18世紀の傑作小説を、原民喜の名訳と、C・E・ブロックの美しい挿絵でお届けいたします。

C・E・ブロック氏の挿絵を107点収録しています。いずれも、挿絵部分は単独で1頁表示にし、最大の大きさになるようにしてあります。
今回は文字がメインの本なので、リフロー型レイアウトにしてあります。文字組が崩れたりしないか心配でしたが、今の所大きな問題はなさそうです。

今回お届けする『ガリヴァー旅行記』は、全訳ではなく抄訳(やや短めにリライトしたもの)です。
「なんだ全訳じゃねえのかよ」と思われるかもしれませんが、挿絵と対応しない場面はほとんどなく、かなりうまい具合に分かりやすくリライトされています。

一般的なイメージだと、巨人のと小人のガリバーしか思い浮かばないところですが、実際にはリリパット・ブロブディンナグ・ラピュータ・フウイヌムという4つの不思議な国々をめぐるかなり長い物語なのです。(途中、不思議な国のひとつとして日本も少しだけ出てきます)

Jonathan Swift(ジョナサン・スウィフト)1667年11月30日―1745年10月19日
原民喜(はら・たみき)1905年11月15日―1951年3月13日