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ニイゼキケンノスケ作品集、第五弾! ファンタジー漫画『魔島怪人』の登場です。
今回のお話は千夜一夜物語に出てくるシンドバッドのお話です。

ちょっとヤバめな人◯い人種も出て来たりします……。いまだと出版NGの描写ですね。

今回の漫画は、原作の千夜一夜物語にでてくる『船乗りシンドバードの物語』をモチーフにしていますが、
意外と原作に忠実です。七回の航海にでるという設定も同じだし、でてくる怪物たちもだいたい同じです。

上に描かれている怪物は、ぼくの持っている原作(バートン版千夜一夜物語)だと「大猿」なのですが、漫画ではひとつ目の巨人サイクロプスに変更されています。
最初は、レイ・ハリーハウゼンの『シンバッド七回目の航海』(1958)を真似したのかなと思っていたら、新関氏の『魔島怪人』(1948)の方が刊行が先でした。ひょっとしたら原作でもひとつ目という描写がどこかにあるのかも知れませんね。

巨大な鳥「ロック鳥」「海の老人」「巨大クジラ」

一冊の中に、七つのお話がギュツと凝縮されて入っているので、なかなか読み応えがあります。
ぜひ御覧下さい!

新関健之助(にいぜき・けんのすけ) 1900年10月4日―1953年4月16日