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    繪本西遊記 上中下 三巻の合本です。
    和製ビアズリーと称される水島爾保布と、小説版西遊記の名訳で名高い弓館小鰐がタッグを組んだ絵本、その名も『繪本西遊記』のKindle版です。

     

    谷崎潤一郎『人魚の嘆き・魔術師』の挿絵

    水島爾保布といえば、谷崎潤一郎の『人魚の嘆き・魔術師』の耽美な作風というイメージがありますが、この『繪本西遊記』のキャラクターたちは非常に生き生きと元気に描かれ、そこに小気味良い弓館小鰐の文章がはさまりとても楽しい絵物語となっております。

     

    見開きの箇所はほとんど絵巻物……

    今回の『繪本西遊記』は元の判型が横長……見開きで描かれた所だとほとんど絵巻物状態になるので、電子書籍の判型にはまったく不向きです。

     

    見開きで描かれた箇所の対策

    さて、どうしたものか…と思案すること数日。見開き表示はあきらめて横位置固定の単頁表示にすることに決めました。なので、本書を見るときはパッドを横向きにしてご覧になってください。

    で、問題は絵が見開きで絵巻物状態になっている所。まずは2ページをそれぞれ見てもらってから、見開きをつなげた画像を全図という形で次のページで見てもらう仕様にしました。

     

    出て来るキャラクターの多いこと……

    出て来るキャラの見た目も楽しいので、目次の前に人物紹介ページを入れてみたのですが、一見開きで一話分という超濃縮ハイペースでお話が進んでいくので、登場人物がやたらと多いです。(これでも全員ではないです)

    しかし、絵本と銘打ってはおりますが、絵物語と言ったほうが正確かもしれず……小さいお子さまが読むにはすこし難しいかも知れません。

     

    寺田克也氏の『西遊奇伝大猿王』との比較

    今回の表紙、は寺田克也氏の『西遊奇伝大猿王』をちょっぴり意識してみました。

     

    一癖も二癖もあるキャラが盛り沢山

    読んで楽しい、見て楽しい『繪本西遊記』です。ぜひ御覧ください!!

     

    水島爾保布(みずしま・におう) 1884年12月8日―1958年12月30日

    弓館小鰐(ゆだて・しょうがく) 1883年9月28日―1958年8月2日